令和元年1月9日(木)
WEL’SARK西日暮里
臨床美術《長ネギブギウギ》
こんにちは!ARK西日暮里です(^^)/
9日間のお正月休みが終わり、利用者さんも変わらずに日々の訓練に取り組んでおります。
今年も第1、3木曜日の午前中は引き続き、臨床美術を行っていきます!!
毎回楽しみにして頂いている大人気のプログラム臨床美術は、上手い下手関係なく、誰もが楽しみながら作品を作ることが出来る、アートの一つです。認知症の改善として始まりましたが、今では子供や社会人など様々な方々に実施されているそうです。
例えばりんごを描くプログラムだったら、見た目ではなく香りや味の色を感じて表現していきます。じっくり触って香りを嗅ぐ。切って食べる。りんごの生い立ちを想像する。形や色などの『視角』だけでははなく、『五感』を使って描いていきます。
正解がない、自由で楽しいプログラムです★
そして今年初めての臨床美術は・・・・
オイルパステルと和紙を使用して創る『長ネギブギウギ』に挑戦しました!この季節、鍋料理には欠かせない食材の一つですね♪♪
はじめに長ネギを知るところから始まります。写真を見ながら、育ち方や花の咲き方を学びました。
実際に咲いた花を目にした人は少なく、殆どの方が、『そこに咲くの?!』と驚かれたのではないでしょうか(私もそのうちの一人でございます…)
そして形や大きさが異なる中から、好きな長ネギを一本選びます。
表面や半分に切ったフレッシュな匂いを嗅ぎ、感触も確かめていきます。
長ネギの料理を出し合い、知識を得たところで創作に移ります。
赤と青の台紙を一枚ずつ使用するのですが、面白いのが、赤の台紙に描きたい人は青の台紙に描いた作品を貼り、逆に青の台紙に描きたい人は赤の台紙に貼るという方法です。
私は赤が背景の完成図が思い浮かんだので、青の台紙に描くことにしました。
台紙の表面はツルツルしていて光沢があります。
ジェッソという白い液体を筆に取り、真っ直ぐ線を引いて長ネギの形を描きます。その後にオイルパステルで色を載せていくのですが、ジェッソで下地を描く理由は、台紙がツルツルしているので色が乗りにくい事、それから長ネギのザラザラ感を出す為だそうです。
皆さん慎重にジェッソに取り組まれており、講師の支援員から、『最後は切り取るから思いっきりやって大丈夫!』という言葉に安堵され、ダイナミックに描くことが出来ました。
長ネギの形が描き終わったら、上からオイルパステルで色を重ねていきます。色を重ねて自分の色を作り混色を楽しんだり、それぞれ創作していきました。
見たままに色を載せても良いのですが、匂いや味を思い出し、五感を使って創作していきます。
力強さや、独特の形を表現されています。割り箸ペンで細かい線やキズも加え、リアルさを出していきます。
色付けや割り箸ペンの作業が終わったらカラー和紙を使用し、深みや強調したいところに重ねていきます。
最後に好きな形に切り取り、好きな位置に貼り付けサインを書いて完成です。
プログラム名の通り、長ネギが踊りだしそうです♪♪
色を塗る作業では、皆さん真剣に高い集中力で取り組んでおりました。当初は、早く終わってしまう方もいましたが、今はアイディアを広げて時間いっぱい創作に没頭されています。
形にこだわった作品、ネギの繊維を細かく表現した作品、独創性溢れる作品、今回も個性豊かな世界に一つしかない作品が完成しました★