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臨床美術【かぼちゃの量感画】を行いました!

令和元年12月5日(木)

西日暮里ARK

 

 

臨床美術~さつまいもの量感画~

寒さも少しずつ厳しくなり、本格的な冬の訪れを感じられる頃となりました。利用者さんは元気に通所されており、体調管理はばっちりです!

今回のプログラムはさつまいもをみんなで描きました。まずは机にさつまいも並べ、観察から始まります。色が少し赤っぽい「坂出金時芋」と良く目にする「紅はるか」の中から好きなものを一つ手に取り、重さや感覚を感じます。

 

そしてさつまいもを切り、断面図をみて実の詰まり方や、匂い、色味をじっくり観察します。

 

 

 

さつまいもは5月に植え付けをし、10月ごろ収穫します。植え方にも特徴があり、垂直に苗を植えると根は縦に伸びて丸い芋になり、斜めに植えると根は横に伸びるため、横に出来て細長い芋になるそうです。

 

 

 

実際に2種類の焼き芋を食比べて見ると、水分量や、味の違いがはっきりわかりました。さつまいもの知識を得たところで、新バフン紙に描いていきます。

新バフン紙は藁の繊維などの混ぜものを抄き込んだ和紙のような用紙です。古い民家の土壁を思わせるようなザラザラした質感が特徴です。

まずオイルパステルの中から二色選び、中身から描いていきます。見たままを描くのではなく、味や匂いを想像しながら五感を使って描きます。

 

 

 

 

 

一点マルを描き、さつまいもが育っていくイメージでどんどん広げていきます。さつま芋とにらめっこをしながらどんどんイメージを膨らましていきます。

次に外側の皮の部分を描いていきます。自分のイメージする色、感じる色を乗せていきます。

皮を描くとグッとさつまいも感が増してきました。たくさん色を重ねて混色を楽しんだり、指で擦って表面を滑らかにしたり皆さん思い思いに工夫を重ねていきます。

表面に色を載せたらひげやキズを割り箸ペンで足していきます。

よく見ると表面に細かく繊維が入っていたり、色がまばらだったり、長いひげが生えていたりといろんな表情を持っており、同じさつまいもは一つもありません。

キズや繊維を描いたらベビーパウダーで色を定着させます。

最後にさつまいもを切り取り、台紙に貼り付け構成していきます。縦横バランスを考えて自分の思い描く世界を創作していきます。作品を目立たせるよう切り取った色とりどりの和紙を貼ったら完成です!!

いろんなさつまいもが出来上がりました♪ 自分のイメージしたものがなかなか出来ず、途中まで顔を曇らせていた方も出来上がってみると満足そうなお顔でこだわりを説明してくださいました。和紙を落ち葉に見せかけ季節感を出したり、ダイナミックで力強いさつまいもや形にこだわったリアルな作品、皆様それぞれ個性を発揮され、想像力豊かな素敵な作品となりました(^▽^)/

 

 

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