令和元年11月7日(木)
WEL’SARK 西日暮里
臨床美術
~かぼちゃを描く~
今月一回目のプログラムは『かぼちゃを描く』を行いました♪
前回は新聞紙でかぼちゃの形を作り、和紙で色や筋、模様を貼り付ける『立体かぼちゃ』に挑戦しましたが、今回も引き続き、かぼちゃをモチーフにしたプログラムです。オイルパステルで描くのですが、面白いと思ったのは、紙ヤスリに描くというところです。独特な質感のある紙やすりに描くことで、色鮮やかに発色するオイルパステルの描き心地を味わいながら楽しみました!
初めに断面図を見て種の様子や身の詰まり感を観察しながら、蒸したかぼちゃを食べて味や食感を確かめます。中身の匂いを嗅いで見ると『メロンの匂いみたい!』『きゅうりの匂いもするね』と声が上がりました。そして机に並べたかぼちゃの中から描きたいものを一つ選びます。自分の選んだかぼちゃを触って重さを感じたり、叩いたり、五感を使ってイメージしていきます。
イメージが出来たところで、ヤスリの上にオイルパステルでかぼちゃの中身から描いていきます。味を思い出しながら、好きな色を一つ選び、真ん中に小さい点を描きます。その点を大きく広げ中身をどんどん育てていきます。
他の色も使用して肉付けしながら、かぼちゃのボコボコ感を表現していきます。
かぼちゃの種と思いきや、ワンピースに出てくる『シュガーのホビホビの実』を描いているそうです♪
中身が完成したらかぼちゃを触って形を確認し、手でビリビリと切り取っていきます。
切り取ったら余ったヤスリを好きな形に切り取り、ヘタの部分を作っていきます。どこに付けるか、逆さまにしたり向きを変えたりして位置を考えます。
位置が決まったら、ヤスリのざらざらした面にノリを付け、貼り付けます。
表面の皮を上から描いていきます。線が入っていたり、ボコボコしていたり、かぼちゃを観察しながら書き足します。目立つ色で筋を書くと立体的になるそうです。色を重ねてどんどん色を深めていきます。
色を重ねる工程は時間を忘れてしまうほど、目の前にある作品作りに没頭し、心の開放へと繋がっているのがわかります。皆さん、一生懸命色を重ね合わせていました。仕上げは、割り箸ペンを使って、傷や模様も入れ、細部まで表現していきます。
中身が完成したら好きな色の台紙を二枚選び、構成に入ります。
かぼちゃを台紙に合わせて、仕上がりのイメージを考えていきます。台紙の色で大きく雰囲気が変わってくるので、皆さん真剣です!
かぼちゃが引き立ち、奥行きがでるよう位置や台紙の向きを考えます。
貼る位置が決まったら、ノリで貼り、最後に好きな場所にサインを書いて完成です!!
オリジナリティ溢れる作品が出来上がりです!鑑賞会では、『光のシャワー』と表現したり、『飽きちゃうからいろんな色をいれました!』と、作者のこだわりや、想いを共有しました。皆さん『じぶんらしさ』を存分に発揮され、最近では作品の雰囲気や色合いで誰が作者かわかるようになりました。互いの感性や表現力を認め合うことは意欲の向上や自信へと繋がっていくのだと思いました(^^)/♪