令和元年10月17日(木)
WEL’SARK 西日暮里
臨床美術『立体かぼちゃ』
今月二回目の臨床美術は、『立体かぼちゃ』に挑戦しました。ハロウィンも近くなり、季節にぴったりのプログラムです。
初めに、講師の方が作られた作品を鑑賞し、完成のイメージが着いたところで、好きなかぼちゃを選んでいきます。
色や形、大きさの異なるかぼちゃの中から選んでいきました.
今回も利用者さんは迷うことなく描きたいかぼちゃに手を伸ばします。大きい形のものや、オレンジ色のかぼちゃを選ばれるかと思いましたが、利用者さんが選ばれたのは小さめの緑のかぼちゃでした。
かぼちゃを手のひらで触りながら叩いてみたり、感触や形、表情を観察していきます。そして、かぼちゃのお花の写真を見て畑でどんな風になっているのか栽培方法を学びます。料理方法を聞かれると、『かぼちゃの天ぷら、煮物、サラダにスープ、』たくさんの料理が上げられました。かぼちゃの知識を得たところで、新聞紙を二枚使い、形を作って行きます。
一枚ずつグシャグシャニに丸め、二つの塊を作り、それを一つの塊にしてマスキングテープで巻きつけ固定します。
自分の選んだかぼちゃをそのままそっくりに作るのではなく、中身や味を想像しながら、五感を使って作っていきます。
マスキングテープで止めたら、新聞紙を使ってその上から肉付けをしていきます。好きな形を想像しながら、新聞紙を丸めたり、捻ったりし思い思い好きな形を作っていきます。強めにマスキングテープを巻いて窪みを作ったり、デコボコを表現するため皆さん様々な工夫をされていました。
形が出来たら、匂い、味を想像してかぼちゃの中身から色をつけていきます。今回は、和紙を好きな形にちぎり、でんぷんのりを水で研いだものを筆でつけていきました。
ちぎり絵で使用される手すき和紙と、折り紙として使用される民芸和紙の中から好きな色を選び、貼り付けていきます。ポイントとして、ちぎった和紙をくしゃくしゃにして広げて貼ると付きが良いそうです。
中身の色が完成したら、表面の色をつけていきます。かぼちゃの表面にある点や線を表現する為に和紙を細く巻いて着けたり、落水紙という目が粗い和紙で皮の表情を豊かに表現していきます。
最後、和紙を丸めてヘタを作り、ノリで着けたら完成です!!
秋を感じさせる鮮やかな色合いの作品が完成いたしました♪♪
今回も一つ一つ皆さんの作品を鑑賞していきました。
他の方の感性に驚いたり、ここの表現がすごくいいね!と共感したり、作品に対する想いやこだわりを共有しました。
また、向きを変えると様々な表情があらわれ、立体作品の面白さを感じました(^^)/