5月24日(木) Wel`s ark西日暮里
臨床美術
~漂う風のオブジェ~
本日は二回目の臨床美術を行い、『漂う風のオブジェ』を作製しました。
初めて参加される方もいらっしゃるため、前回と同じオイルクレヨンで試し書きから始まりました。
好きな色を選んで、パステルを横にしてみたり、強い力で描いてみたり、波線を描いたり、色を重ね合わせて擦ってみたり・・。いろんな使い方があるので、色の表現がとても豊かです。
そして、本日のプログラム『漂う風のオブジェ』に入りました。
風といってもいろんな風があり、皆でどんな風があるか考えてみました。『強風』、『突風』、『そよ風』、『台風』、『空っ風』、『海風』・・・・風を表現する漢字がたくさん出てきます。
描く前に、『ヒュー』、『ざわざわざわ』自分が感じる風の音を探しだします。自分がどこにいるのか場所から構想してゆくとイメージがしやすいそうです。
イメージが付いたところで好きな色を選び、トレーシングペーパーに風を描いていきます。
実際に描いてもらうと『風のイメージ』は、一人一人違います。私は、真夏の暖かい風の中に、太陽の強い光が差す『海風』を想像して描きましたが、利用者さんの中には、『これは強い風かな?』『雨が混ざった風だ』『虹から雨につながり、竜巻がきた!』『最後虹に戻った』と、物語調に風を重ねて描いてる方もいました。
描く途中にも新しい発想が生まれ、他の誰とも違う個性が自然に表現されていきます。
絵が完成したら定着させるために、ベビーパウダーを馴染ませ、ティッシュでふき取っていきます。より鮮明に色が浮き上がっていきます。
定着をさせたらはさみを使い、思い思いの形に切っていきます。
様々な色、形の羽が出来上がりました。画鋲で羽に二箇所穴を開け、ワイヤーを通し、五本まとめてワイヤーで花束のように固定していきます。
ワイヤーの下に吸盤を取り付け、完成です!
光に透かすと・・・・・
淡い雰囲気をだし、さわやかな風を感じさせます。
Ark西日暮里は、常に電車の音や駅のアナウンスが聞こえる状態なので、今回は音楽を流しながら作業を行いました。音楽が加わった事で、より体と脳がリラックスし、臨床美術の目的である心の開放に繋がりました。利用者さんの普段見えない一面が垣間見れるので職員もとても楽しみな時間です♪